ケープコッドの灯台
マサチューセッツの南東部に伸びるケープコッドは、
大西洋に沿って長く伸びる国定海岸で有名です。
海鳥が子育てを終えた晩秋から翌年の春まで
海岸のウェルフリート地域はパラグライダーとハンググライダーに解放されます。
仲間とワイワイ楽しむ旦那さんを置いて
私は灯台巡りに出かけました。
地元民の誇り「ケープコッド・ポテトチップス(リンク)」の包装に描かれている
赤白のボディがくっきり鮮やかな建物です。
高さ15mの灯台は、一旦役目を終了したのですが
現在は国立公園と民間組織の協力で経営されています。
初代は1877年、チャサムに建設。
海岸線の浸食のため現在の位置に移転されました。
こんな位置関係です。
上の地図でもわかるように、ケープコッドは浸食されやすそうな地形です。
元々この海岸には、「三姉妹の灯台」が建っていました。
1838年、高さ僅か4.5mの小さな初代の灯台が三基が海岸線に建設されました。
海から眺めたその姿が、黒い帽子に白いドレスの夫人のようだ、
ということで三姉妹と呼ばれるようになりました。
(たしかこの灯台は複雑な点滅パターンに対応していない旧式のもの)
役目を終えた現在は、ちょっと内陸に入った場所で観光スポットとして活躍しています。
お次は、1797年にジョージ・ワシントン大統領命で着工されたハイランド灯台。
なーんと修復作業中でした。
残念。
灯台の陰には、海に出た人々の無事な帰還を願う心があります。
暴風雨の日にも絶対に機能しなくてはならない使命を背負って
大海原に向かう姿に心惹かれます。
ケープコッドには全部で14基の灯台があるので
次回はお天気の良い日に出かけて、青空に映える姿を見たいです。
【おまけ】
ウェルフリート地域にいらしたときは、是非
ベーカリー兼レストランのビストロPB Boulangerieにも立ち寄ってください。
参考