クランベリー病院跡(Cranberry Specialty Hospital)
今日は、思いがけずB級ホラー映画の世界に踏み込んだ思い出です。
場所はマサチューセッツのハンソンという町。
時は2013年。
当時、民間有志による州縦断サイクリングロードの整備が提議されており、
この町も通過の予定でした。
どんな場所か散歩兼探索に出かけました。
ごくありふれた住宅地を通過すると...
クランベリー病院・療養施設(1919年開設)跡です。
予備知識もなく廃屋に出くわすと、胸がドキーッとしませんか?
そこにあるだけなのに威圧感があり、
なんだか見てはいけないものを見てしまった罰が下るような...
開業当時は最新の暖房施設や画期的な治療で有名でした。
1965年からは、利用対象者を他の長期療養が必要な人々にも拡大しました。
しかしながら1980年には結核患者数の減少を受け、
また老朽化した施設の維持コスト高が経営不振を招き
1992年に扉を閉じました。
それでも建物だけは放置状態。
古い建物の撤去作業はお金がかかりますものね。
遺構は2016年に火災に遭い、ハンソン町が取り壊しを決定、
その作業が同年後半から始まりました。
そこにあるのは怖いけれど、
もう二度と見られなくなると思うと寂しいものです。(←自分勝手)
CDCによると2019年の米国での結核患者数は8916人。
10万人に 2.7人の割合です。
思ったより高いですね。
日本でも、忘れた頃に新規のケースが報告されたり、
過去の物と一蹴できません。
ちなみに結核はTuberculosis、病院なのでの配布物では「TB」と省略されることが多いです。
(終)
参考